マシュマロテスト という心理学の教授が行なった大変興味深い実験があるので紹介したいと思います。
筋トレやダイエットなど、『自分の体を変えたい』と思っている方や、これまで挫折した経験がある方にとって、その実験結果はとても参考になると感じます。
私自身、ジムに通っていた7年間は効果があると言えない状況でした。。。
ジムに7年間通った後の体↓

私は、ひょんなことから自宅でできる自重トレーニングと出会い、これまで筋トレの効果が出ずに悩んでいたのが嘘のようにどんどん結果が見えてきました。
自重トレーニングを初めて2年ちょっと経った後のビフォーアフター

食事方法やトレーニングのコツを掴んでさらに変化しました。

一時期、食事方法に失敗してベルトの上に脂肪が乗り始めた時期もありました。
とあるダイエット教材を購入して実践した結果、3ヶ月であっという間に体脂肪がするすると落ちていきました。

で、今回紹介するマシュマロ実験の結果が、私のこの2つの成果に面白いくらいに関連していたので、
- ダイエットで結果を出したい
- 筋トレで結果を出したい
でも、『社会人で忙しく時間がなかなか取れない』と不安に思っている方にぜひ、紹介したいなと思ったのです。
私も一社会人、使える時間は限られています。
そんな私でも、筋トレ・ダイエットで結果を出すことができてきたのも、振り返ってみると今回紹介するマシュマロ実験の結果から学べる要素を取り入れてからだと感じました。
興味深い内容だと思うので、ぜひ参考にしてみてください。
マシュマロテスト (実験)とは?
マシュマロテストとは
被験者である子どもは、気が散るようなものが何もない机と椅子だけの部屋に通され、椅子に座るよう言われる。
机の上には皿があり、マシュマロが一個載っている。
実験者は「私はちょっと用がある。それはキミにあげるけど、私が戻ってくるまで15分の間食べるのを我慢してたら、マシュマロをもうひとつあげる。
私がいない間にそれを食べたら、ふたつ目はなしだよ」と言って部屋を出ていく
といったものです。
この実験は、
「将来のより大きな成果のために、自己の衝動や感情をコントロールし、目先の欲求を辛抱する能力」
つまり「自制心」が幼少期にどの程度発達しているのか調べるのが本来の目的でした。
この「自制心」は、何か物事を達成・成功する為に重要な要素だということは、私たち大人にも共通の認識としてあると思います。
実際に子供に対して実験を行なっている動画を1つ紹介します。
子供たちがどのようにして、目の前の欲求に対応しているか、比べてみて欲しいのです。
子供たちがとっている行動の中に、筋トレやダイエットで結果を出す、つまり「将来の大きなリターン」をつかむ為のヒントが見いだせると思いませんか?
いかがでしたか?
- じっと見つめる子
- リズムにのって踊っている子
- 体をマシュマロからそらす子
- 説明を聞いてる側から食べ始める子
その行動は様々ですよね。
で、我慢することができた子、できなかった子は次のように行動パターンを大別できます。
1:マシュマロを見つめたり、触ったりする子どもは結局食べてしまう率が高い
2:我慢できた子どもは、目をそらしたり、後ろを向いたりして、むしろマシュマロから注意を逸らそうとする傾向があること
もちろん、この実験はその後「子供の家庭の経済事情」などを考慮されて再実験され「結果は限定的」とされていますが、学べることはあると感じます。
マシュマロテストと筋トレ&ダイエット
筋トレが続かない。。。
ダイエットが継続できない。。
こういった悩みを持ってしまう状況とマシュマロを食べてしまった子供達の行動には、共通することがあると感じます。
それは、「対象物に対して常に気に留めている」ということです。
つまり「それが生活の中心」になってしまっているのです。
例えを紹介しますが、ダイエットと筋トレで良く聞く話だとおもいませんか?
ダイエットが生活の中心となった失敗談
新年の豊富でダイエット開始!とした時、日常の全てが「ダイエットを中心」に回り始める。
やる気十分!
毎日、朝食・昼食・夕食全てのカロリーを気にしたり、毎日ジムに通って走ったり。
頑張った自分へのご褒美に週に1回のチートデーを設定。
※チートデー=自分の食べたい物を制限なく食べる日
これを設定してしまうと、このチートデーを中心に生活が回り始めます。
チートデーを待ち望むように普段は、キツイ食事制限やジョギングなどの有酸素をし、チートデーの前日くらいから「何食べようかな」とウキウキし始める。
これって、マシュマロのことをずっと考えてるように、チートデーのことをずっと考えるようになりことに似てると思うんです。
筋トレが生活の中心となった失敗談
夏に向けて筋トレ!
ジムに入会!
毎日ジムに通い、いろんな部位をサイクルで鍛える!
筋トレを始めた頃の私はまさにこれでした。
札幌のコナミスポーツクラブに入会し、仕事終わりジムに通い、休日は朝からジムに行っていました。
でも、結果は冒頭で紹介した通りです。
もちろん、がむしゃらに行なっていた部分もありましたし、食事も今ほど気をつけていませんでした。
でも、筋トレで挫折するパターンとして良く聞く話だとおもうのです。
- やる気が続かない
- 三日坊主で終わってしまう
じゃあ、どうすれば良いのか?
鍵となるのは、「他のことに目を向ける」ということです。
生活の中心 → 一部へ移行した結果
上記に対して、私が購入したダイエット教材のコンセプトにそって行なったことに「固執しすぎない」というのがありました。
また、私が実践してきた自宅筋トレも、週2〜3回から始めました。
毎日は行なっていません。
マシュマロを食べなかった子供たちの行動は、対象物から意識をそらすこと、「他のことに意識をさく」でした。
これは「生活の一部にする」と捉えることができると思うのです。
ある意味、日常生活の中でのBGMのようなものです。
1つの音楽を無限にずーっと意識的に聞き続けるのはだんだんと苦痛になると思います。
でも、BGMのように『なんか流れてるな〜』くらいで、生活の一部としてとけ込ます方が長く続けられますし、続けられるから結果もついてくると思います。
「結果を出したかったら、そのことに固執しない」
一見、パラドックスのように感じると思います。
もちろん、「やる気」や「集中」が良くないというのではありません。
結果を出すには、それなりの「専念」というのも必要です。
ただ、それが四六時中となると難しくなってくると思うのです。
だからこそ、生活の一部として溶け込ますことで、長期的かつ定期的に行えるようになり、その継続の結果として効果がでてくるのだと感じます。
だから
「生活の中心」ではなく「生活の一部」として、自分の日常にいかに溶け込ますか。
が大切かと。
やる気の有り過ぎ、気合の入り過ぎがあだとなる
こんな見方もあるのだと参考になれば幸いです。
もちろん、筋トレもダイエットも『正しいやり方』で継続する必要があります。
必要な事を淡々と継続する。
そのためには、あまり意識しすぎない事かと。
筋トレで言えば、筋肉がつくための本質を押さえた上でトレーニングを行う事。
ダイエットで言えば、体脂肪が落ちる本質を押さえた上で行う事。
それを淡々と継続すれば効果がでると感じています。