これから筋トレを考えていて、今現在の体の歪みが気になる人
または
筋トレを始めたら、体の歪みや関節に違和感を感じ始めた人
この記事は、そんな方に向けて、古代ローマ軍が採用していた筋トレ歴3年の私が「カイロプラクティック」(chiropractic)というのを受けてきた感想を紹介します。
幼少期から30代までをガリガリで過ごしたものの、走った時にお腹周りの脂肪が揺れるの感じたこともありますが、ようやく自分の体型コンプレックスを克服することができました。

また、筋トレすると体が硬くなると言われたりしていますが、私の場合は10代や20代の頃よりも、しなやかな身体を手に入れることができました。
私の場合はカイロプラクティックですが、整体と筋トレの順番で悩んでいる方は、ぜひ私の経験と感想を参考にしてみてください。
私が、体の歪みを感じたのは、右肩と左股関節脚の付け根です。
- 右肩を上げるとゴリゴリと音がする
- 左脚を一旦曲げた後に伸ばすとコキっと音がする
- Vレイズで脚を下げる時にコキコキ骨盤がなる
といった症状でした。
右肩に関してはおおかた予想がつきました
「多分、大胸筋や肩の筋肉が収縮して肩関節が前に持って行かれて内転している」
鏡で見ると左手の親指は正面を向いていますが、右手の親指は横を向いています。

こうして親指を伸ばすとわかります。
次に股関節

見事に左脚が開いております
筋トレは左右前後バランスよくを心がけていましたが、こうして見るとかなり歪んでおります。
股関節に関しては原因の検討もつかないし、推測してもラチがあかないので、前々から気になっていたカイロプラクティックを受けて見ることにしたのです。
もしかしたら、この言葉を初めて聞く方のために、ちょっと概要を紹介します。
カイロプラクティックとは?
カイロプラクティックとは、厚生労働省の定義によると
カイロプラクティックは身体の構造(特に脊椎)と機能に注目した専門医療です。カイロプラクティックの施術法は、施術者によって様々ですが、主に脊椎やその他の身体部位を調整(矯正)することにより、ゆがみの矯正、痛みの軽減、機能改善、身体の自然治癒力を高めることを目的としています
厚生労働省:医療情報阪神サイト
とあります。
こうなると、整骨院や整体とどう違うのかと思いますよね?
カイロプラクティックと整骨院や整体との違い
私自身もここは気になったので、ぼちぼち調べたのですが、ざっくりまとめると
- 整骨院
- 日本の国家資格を持つ人が施術
- 保険適用可能
- 結果として治療内容に制限
- 整体
- 様々な流派がある
- 日本の国家資格なし
- 保険適用外
- 手業に決まりがない
- カイロプラクティック
- 日本の国家資格なし
(アメリカやオーストラリアでは専門職として認知) - 保険適用外
- 医学・解剖学・科学に基づいて施術
- WHOよりガイドラインが存在
- 日本の国家資格なし
細かい部分が気になる方は、ぜひご自身で調べてみてください。
あたりまえかもしれませんが、情報提供者がどの分野に属しているかで、説明の仕方に「歪み」が生じているのが感じられるのがわかるかと思います。
カイロプラクティックを選んだ理由
この3つの中からあえて私がカイロプラクティックを選んだのは「医学・解剖学・科学」に基づいて施術という部分が大きです。
日本の国家資格がないと、もしかしたら「危険」「大丈夫なの」?と思うかもしれません。
私としては、別に日本という国に認めらていなくても、他の国々では専門職として認められていますし、参考にしている海外のフィットネス系Youtuberの方も推奨していますので、特に気になりませんでした。
もしかしたら、日本はまだ法整備が追いついていないだけか、既存の団体からの圧力?があるのかもしれません。
この辺は勝手な妄想ですが。
以前、坐骨神経痛に悩んだ時、周りからオススメされて評判のマッサージを受けてみましたが、なんかこねくり回されて終わりでした。
特に原因や改善の提案もなく
「お兄さん」(当時は)、定期的にマッサージ受けにきましょうね。
と、帰り際に言われて終わりでした。
「このままじゃだめだ。。」と思い、人体の解剖を学べるソフトを購入し、坐骨神経痛の原因を調べ、解決策を推測し実践。
結果として右脚のしびれは解消されました。
→坐骨神経痛や腰痛がストレッチや筋トレで悪化?治す方法はどっち?
こういった経験から、体の歪みや筋力のアンバランスによって生じた不調は、その原因の特定をして根本的に解消したいと思うのです。
また、保険適用の場合、国(国民の税金)から治療費のサポートがあるので、治療内容を定めるのは理解できますが、今回のケースではマイナスポイントでした。
私としては「制限なく必要な施術・治療をお願いしたい」というのがあります。
保険適用されれば、安く済むかもしれませんが、結果として治療が長引いたり、整骨院に通う回数が増えれば時間も勿体無いと思う種類の人間です。
こういった理由から、別に日本という国から資格が認められていなくても、世界的に認知されていて「医学・解剖学・科学」という観点から治療を行なっているカイロプラクティックを受けてみようと思ったのです。
結論から先に申し上げると大正解でした。
冒頭で紹介した
- これから筋トレを考えていて、今現在の体の歪みが気になる人
- 筋トレを始めたら、体の歪みや関節に違和感を感じ始めた人
どちらの方にもまずは、専門の人の意見や診断を受けることをオススメします。
筋トレ前でも後でも体の歪みは認識しておくべき
私は自分の体がどのような構造をしていて、どの筋肉を使って体が動くのか学びたくてMuscle and Motionというソフトを利用しており度々、このブログやメール講座でも使って説明しています。

こんな感じで、文字ではなくイメージ動画で説明してくれ非常に理解が深まります。
私はこのソフトを利用して、なるべく左右前後、拮抗筋を意識してトレーニングをしてきたつもりでした。
しかし、日々の生活中24時間365日、骨格の正しい位置を意識して生活はかなり非現実的です。
無意識で癖になっている姿勢があるはずです。
だからこそ、専門家からの指摘を受けることでしっかりと認識できると思います。
無意識の姿勢の積み重ねは、筋肉のアンバランスをうみます。
私の場合は、パソコンに座って仕事をする姿勢でした。
そこに筋トレ(筋肉を意図的に発達させる)行為が加わると、どんどん歪みの根源というのは複雑化して行くと感じます。
問診の際、自分では姿勢を正して座っていたつもりが、すでに本来の安定した座り方から違うことを指摘されました。
上から圧力をかけられると、腰が潰される姿勢だったのです。
先生の説明する座り方に変えた後、先生が私の肩に手を置いて上から乗っかっても全然余裕でした。
これには正直びっくりしました。
「人間のもつ本来の姿勢ってこんな安定しているんだ・・・」
って思うくらい、筋肉に全然力を入れなくてもビクともしないんです。
立った時の姿勢も指摘されました。
結果は同じです。
これから筋トレを始められる方は、一度自分の歪みを認識しておく事をおすすめしますし、すでに関節に違和感を感じるかたは、自分の推測で終わらせずに一度専門家の診断をうけるべきだと思います。
自分自身では長い時間かけて推測してる原因が、専門家かからしたら5分でわかることもあります。
人間の体はとても複雑で、膝が痛い理由は骨盤や足首にあったり、肘が痛いのは手首が理由だったりと、痛みの場所と原因の場所が離れている事は多々あります。
カイロプラクティックと筋トレの関係
診断中に様々な姿勢を試されました。
肩の異常の原因は、推測通り胸の筋肉の収縮。
そしてさらに、デスクワークによる胸椎(背骨の中でも胸の高さにある骨)が丸まっている状態も先生は指摘してくれました。
私の股関節の歪みの原因は座り方による仙骨のずれだったようです。
このずれによって、本来必要のない筋肉が常時使われます。
常時使われているので、触られると収縮して硬くなっているのがわかります。
先生に矯正してもらい、自分の筋肉の張りやコリがどんどんなくなって行くのが実感します。
それと同時に関節の可動域も大きく変わりました。
「自分の体はここまで歪んでいたのか・・」
と勉強になりました。
先生曰く、歪みによって本来使う必要のない筋肉が使われていると、実際に必要な時に100%の力を発揮できなくなります。
もともと人間の脳は筋力を100%出さないようにブレーキをかける作用があり、火事場の馬鹿力というのがありますが、一旦その事は置いて置いても先生のおっしゃっている事は理にかなっていると思います。
カイロプラクティックで体の歪みは治るのか?
ここが一番気になる部分かもしれません。
私の経験では、カイロプラクティックを受けたことにより、歪みはかなり改善しました。
冒頭で紹介した写真での体のずれは矯正され、股関節のコックンや肩のゴリゴリも解消しました。
ただし、私はこれは一時的な対処だと認識しています。
もともと、自分の姿勢や筋トレによって、筋肉にアンバランスが生まれ、骨格の歪みの癖がついたのであれば、その原因である筋肉のアンバランスを取り除かなければ、徐々に骨格は戻っていきます。
もしかしたら
「元にもどるならお金もったいなくない?」
「じゃあ結局根本的な治療は無理なのか?」
と思うかもしれません。
お金が勿体無いかと聞かれれば、私としては全くそんな風には思いませんでした。
人によって優先順位や価値観が違うので、もったいないかどうかの感じ方はそれぞれですが、私は今回の1時間ほどの診断で6000円を払いました。
その1時間の中で自分が得た物を仮に独学で得ようと思ったら、その数十倍の時間はかかると思います。
そして、独学であれば原因が推測の状態からほぼほぼ抜け出せません。
先生は私の原因をほぼ5分で見定め、矯正&治療を施し、対策を教えてくれました。
結果として、自分が今後すべき事の方向性が見定まりました。
これって、真っ暗な森を道もわからずに歩き続けるのと、地図を持ちながら明るい道を歩くのと同じくらいの違いだと思っています。
一生替えの効かない自分の体だからこそ、向こう何十年と快適に生きるために投資としては、この6000円は全然勿体無いと思いませんでした。
飲み会を一回スキップしたと思えば、元は十分すぎるくらいとれています。
ただ、それと同時に私が大切だと思うのは、不調がでたら通えば良いというスタンスではなく、できる限り歪みとは上手に付き合っていべきだとも思っています。
私が参考にしているAthlean Xという登録者数700万異常をほこる理学療法士が運営しているYoutubeチャンネル。
その運営者ですら、
- 肩
- 膝
- 腰
などの関節を痛めた経験を持っているのです。
これは私の見解ですが、体の歪みや関節の根本治療は不可能ではないが非現実的なので、付き合い方を学ぶ方が現実的かなと思います。
筋トレ&体の歪みとの付き合い方
現代社会では、仕事もありますから、24時間自分の意図する姿勢をずっと保ち続けられる事はないと思います。
- 畑仕事
- デスクワーク
- たち仕事
などなど、様々な職種があり、長時間同じ姿勢を長期間強いられる状況もあります。
だから完全に歪みフリーで生活をおくるのは非現実的だと思うのです。
その上で、上手に付き合って行くために大切にしたいと感じるのが
- 体の痛み・不調は無視しない
- 推測だけで終わらせない
- サポーター系はできる限り使わない
- 体の構造について学ぶ
という4つの項目です。
体の痛み・不調は無視しない
体の痛みや不調を感じたら、それは体から「何かが異常を起こしている」というSOSだと捉えます。
私が行いたいのは、健全な体の上にある体づくりです。
なので、痛み止めを飲んでトレーニングに励んだり、体からの危険信号を無視した状態でトレーニングは継続したくありません。
もちろん、そういった競技を生業としている方もいますから、完全否定はしませんが、体型コンプレックスを解消したいという目的でトレーニングを送っているのであれば、それは避けて行いたいと持っています。
推測だけで終わらせない
これは、上にあげた通りです。
関節や筋肉の不調の原因は実に複雑です。
専門知識なしに推測ばかりおこなっていても、改善までの道のりは遠くなるばかりで時間だけが経過していきます。
今回のように専門家の意見をしれたことで、霧が晴れたように精神的安定を得てトレーニングが行えます。
もし、これらの不調が数ヶ月や1年単位で続いていて、ずっと推測ばかりしている状態でも、専門家からしてみたら、数分で見定めることが可能かもしれません。
結局のところ、彼らはそれを生業にしていますし、見てきた症状やもっている知識のデータベースが私たちのものとは比べ物になりません。
サポーター系はできる限り使わない
私は基本的に「サポーター系」は、緊急性を要する限り使わないことにしています。
というのも、
- 背筋矯正サポーター
- 骨盤ベルト
の類って、本来筋肉がするべき仕事を奪っているものだと認識しています。
そういった物を長期間使用すると、筋肉はどんどん衰えていくので、常習的に使うことはしません。
懸垂で握り続けられないなら、必要なのは懸垂グローブではなく、握力を鍛えることを優先したい人間です。
体の構造について学ぶ
以前、私はジムのベンチプレスで肩を痛めたことがあります。
当時は自分の胸や肩を含む上半身の筋肉がどのように骨と繋がっているのか全くわかりませんでした。
肩関節の骨格もどのようにして動いているのかもわかりません。
そんな状態で肩を痛めたので、「ベンチプレスは肩を痛めやすいんだな・・」で終わり、筋トレを一時リタイアしていました。
しかし、今は自分の興味が功をそうしたのか、自分の体の構造をある程度は把握しているので、専門家の説明も理解しやすいです(先生の説明が上手だったのもあります)
そして、どういうことに気をつけて(体勢や体の動かし方など)トレーニングを継続すべきかわかります。
つまり、私たちも自分の体の構造について理解を深めることが大切だと感じます。
ある意味、「お客様」状態から脱却することです。
素人なりでも知識をつけることで、先生の説明やおっしゃる内容の信憑性を見定める判断材料にもなりますし、疑問点を質問することもできます。
普段自分がどのように身体を使っていているかは、自分がよくわかっているはずです。
つまり、身体の構造を学ぶことで徐々に自分の体に発生した不調の原因に対応できるようになり、『自分自身のパーソナルトレーナー』となることに近づけます。
筋肉のつき方と骨格の構造を把握することで、上手に体の歪みと付き合って行くことができるようになると考えています。